インターネットの起源その2

冷戦とインターネット

前回、インターネットは軍事研究の成果である事を軽く触れました。しかしこれだけでは、インターネットにつながる研究が軍事上の研究として行われいた理由が理解しづらかったと思われますので、今回の更新ではこの部分についてもう少し突っ込んで解説してみたいと思います。
インターネットの起源がアメリカ国防省の「高等研究計画局(ARPA: Advanced Research Projects Agency)」が研究していた「ARPAnet」であったことは前回で触れた通りです。
では何故、アメリカ国防省はこのような研究を必要としたのでしょうか?
その理由を挙げるならば、核兵器の登場と米ソ冷戦の突入に他なりません。
ARPAnetが研究されていた当時、世界を二分していた米国とソビエト連邦(ソ連)は互いに核兵器開発でしのぎを削り、いつ核戦争が起きても不思議はない時代でした。
そしてアメリカ国防省が予想される核戦争に備えて打った対策の1つがまさにARPAnetの研究でした。
この研究の目的は、本来、ソ連からの核攻撃を想定し、それでも指揮能力を喪失しないようにするため、情報通信のネットワーク化を図った分散処理システムの構築にありました。各地の米軍基地のコンピューターは情報の共有化のために連結され、それが現在のインターネットの雛形になったのです。
そして、幸いにも、核戦争は起きず、冷戦の産物であったこの技術も民間に転用されてインターネットの完成を見ました。
一時期は核戦争を予見して、その反撃手段として研究されていた技術が、逆に世界を結び付ける技術となったのは正に奇跡と言わざるを得ません。
しかし何事も「塞翁が馬」
「サイバーテロ」という言葉が一般化した現在、インターネットが本来の軍事技術という姿を取り戻し、兵器として使われる日が来る可能性は十分あります。その意味で、インターネットの原点を知り、この技術の危険性を絶えず理解しておくことは無意味なことではありません。

アパネット計画

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